紅蒼物語




「ねえ。
オキが髪を切らないのは、髪が攻撃する手段だから?」




打ち合いの中で、俺は話す



足元に刀を向けると



キンッ! 




と、オキの三本目の刀とぶつかり、音が響く




髪の毛が分かれる分、太さは無くなっている




「ええ! そうよ!」




「ふーーん」



やっぱりね。



俺は、内心でほくそ笑む。




つまり、髪を斬ってしまえばいいこと






残酷かもしれないが、戦争になったとき、相手に髪を斬られたら、オキは闘えなくなってしまうから






長い髪を、戦場ではいつまでも護っていられないだろうから






なんて、東側の人間のくせに、俺は何を考えてるんだ。






自分に苦笑しながらも、相手を見る。






オキは、髪の毛が動いているため、同じ場所からあまり動いていない。








「フフッ
ねえ、あたくしの髪が、ただ形が変化するだけだと思ってる?」





いきなりオキが口を開く





「何? 違うの?」




「フフフ。
それだけだったら、色が変わるはずがないでしょ?」






確かに…。




なんで色が変わったのか、気になってはいた








一体何が…





ボッ!!




「……!」




俺の思考を遮るような発火音が聞こえたと思ったら、オキの髪が燃え始めた。