「……?
ああ……。 別に…どうでもいい…よ」
眠たそうに、喋るネコ
……青いから、呼び方はアオでいいか
俺達の試験なんて、どうでもいいんだろうな
「ほら、そのネコもそう言っているのだから。 どうなの?受けるの?」
「えーー。
別に、俺は君なんていらないんだけど」
「まっ!! このあたくしがいらないと言うの!? あなた…変わってるわね」
「そうかな。俺は至って普通だと思うんだけど。」
誰だってこんなことを言われたら、こう答えそうなのに
……いや、美人か可愛い子だったら、男にしたら、願ってもいない好条件なのかな
俺も男だけどね
「……普通じゃないわよ。
あたくしみたいな美人を見て、何とも思わないの?」
え、美人……?
残念だけど……
「俺は君を美人とは見れないね
多分、そう思うのは俺だけじゃないと思うよ
だって君、残念な顔してるし性格もあまりいいとはいえないよ?」
自分勝手過ぎるのはよくないな~
「ざ、残念ですってッ!?
あたくしのどこが残念なのよッ!」
……なんて言えばいいのだろう
顔を、憤怒のように歪める女
オキ……だったっけ?
この女の人は、異様に髪が長くその色は、色が抜け落ちてしまったような白色で、瞳の色は、濁った灰色をしている
目は小さいし、鼻もペタンコだからお世辞にも、美人とは言えない。
まあ、美人だろうと不細工だろうと構わないが、問題は
「君さあ、髪の毛しっかり洗ってる?」
地面までずるずると長く伸びているその髪はボサボサで、どうみても髪の毛の手入れをしているようには見えない。
それに、俺より背が低いからよく見えるのだけど、頭皮の部分は変な油をかけたように、ギトギトとしていて、ふけのような塊が、白い髪にもかかわらず目に付く。
失礼だけど、こんなものを見るのは堪えられない。