紅蒼物語




「だめだ。」





だけど陛下は、首を縦に振らなかった





英は尚も反論しようとしたが





「いい加減聞き分けろ。お前は王子だ。
もっと周りの人のことを考えろ」





と陛下に言い切られてしまった。





「英、まだ仕事が残っているだろう。

どうしても行きたいなら、それらを片付けてからにしろ」





英は最初不満げな顔をしていたが、仕事を片付けるためか一礼して、部屋から出て行った。






王子の仕事がどんなものか分からないけど、きっとかなりの量があるんだと思う。





終わらせるのは無理そうだよね





あたしは陛下の方を見ていたため、英がにやりと笑ったのに気付かなかった。