「……ッ!」
「はあっ! ギリギリ…」
今、私の喉元にはキラリと光る、鋭い氷柱がピタリとつけられていて、
絲夜の喉元には、私の氷爪があった。
お互いが向かい合った状態だが、どちらかが少しでも動けば、喉にそれぞれの攻撃が突き刺さる距離だった。
「ハァ…ハァ…」
「い、絲夜…。どうして気付いたの…?」
あの魔法を受けたら、絲夜の目は、失明とまではいかないだろうけど、暫くは何も見えないはずだったのに……
「ッ…!目が使えないときは、感覚を、研ぎ澄ませるんですよ。
そうすれば、僅かな音でも聞き逃すことはありません」
軽く言ってるけど、それってかなり難しいことだよ?
「なるほど、ねぇ…」
お互いの魔法はまだ、相手の喉元につけたまま私達は話す。
一歩も動けない緊張感に、息が荒くなる
つまり…、私があの光の中背後をとろうと、走り出したけどその音が絲夜には聞こえていて、
私の攻撃と同時に振り返り、氷柱を創った…
と、いうことだと思う。
「…そこまで」
隙間があまり無いほど近くにあった、私達の体は、シロの言葉でゆっくりと離れた。
