「やあっ!」
絲夜が目を離した隙に、私は手に残っていた朱爪の炎を、身体全体に広げた
「狼牙 瞬足!」
驚いている絲夜に、瞬足で勢いがついたまま、体当たり。
そして、吹っ飛んだ絲夜の上に私は馬乗りになった。
「どう?私は強いでしょ!」
絲夜は、他の人に比べたら強いけど、鈴や英ほどじゃない!
「…げほっ!
何油断してるんです?
深緑魔法 毒薬の霧!」
押さえ込んでいた絲夜の両手から、紫色の霧が出てきた。
その魔法って、吸い込んだらやばいやつだよね!?
「シ、シールド!」
とっさにシールドをはるが、絲夜から手を離した一瞬の間に、絲夜は素早く身を起こし私から距離をとった。
