紅蒼物語



「深緑魔法 木檻蔓!」






絲夜がそう唱えると、さっきま草の壁だったところから、何本もの蔓が飛び出してきた







弾かれた時に体制を崩してしまった私は、抵抗も虚しく、また蔓に巻き付かれてしまった。


   



「いっ!」





ギリギリ と先ほどよりも強く締め上げられる。






やばい!


どうしよう!







頭ではそう思っているのに、酸素が上手く吸えなくて、意識がだんだん薄れていく。







「降参、しますか…?」







まるで、自分の勝ちが決まったような表情をする絲夜に、私は、ニィ と口角を上げて笑った。

 
 


「わ、私、は…、こう、さんなんて…、絶対し、ないん、だか、ら!」


    





「そんな息も絶え絶えで、何を言ってるんです? シロ、もういいでしょう?」






そう言って、絲夜は私から…








目を、逸らした!