紅蒼物語




「それより、いつのまに詠唱したの?」







まだ、巻き付いてるけど、締め上げられてないから、痛くは無いんだけどね~






「…貴女が最初に向かってきたときですよ。 始めに動きを封じるのは、基本中の基本ですからね。

…まあ、体術の予想ができなかったので、発動に時間がかかりましたが。」






「ふえぇ~! そんな前にだったの?
気づかなかったよ~」






絲夜って、詠唱速いんだ…






「フッ だから貴女は馬鹿なんですよ。」




「むー! いいもん!私、馬鹿だもん!


……体術“狼牙(ろうが)”朱爪(あかづめ)!」






狼牙というのは、私の使っている体術の流派のこと。






名前の通り、狼をイメージした魔法を纏う攻撃なんだ!






 




…だからって、四つん這いにはならないけど









朱牙は炎を拳に纏うんだけど、その炎を爪のように尖らせるから、殺傷能力が高い、危険な攻撃。






傷が深くなったら危ないから、そんなに鋭くさせないけど