紅蒼物語



かなりのスピードで走っていたので



「うわっ!」



と、勢い余って尻餅をついてしまった。







痛ったーーいっ!



何? なんなの!






自分の体を見ると、地面から生えた植物の蔓が体中に巻き付いていた。






「フウッ 

まったく…貴女は凄い馬鹿力なんですね。
強化魔法をかけずに、この威力…。
嘗めてましたよ。」









そう言って、絲夜は崩れた壁から立ち上がった。

 





「私ね体術も得意なの!
凄いでしょ! 頑張ったんだから!」







フフン と音符がつきそうな調子で言ってみた。







大体の魔法使いは、魔法だけに頼るから近距離戦は苦手なんだよねぇ~








だから油断しているうちに、相手の懐に飛び込んで攻撃を仕掛けるのが、私のやり方!