紅蒼物語



鎖が粉々になったことに、奏汰は驚いたようで、目がさっきよりも大きく見開かれていた。







僕の後ろには、さっきみたいにならないように、残しておいた水と雷の龍達が並んでいる。








「へぇ……
俺の鎖を壊すなんて、なかなかやるじゃん」





ニヤリと笑いながら、眼鏡を押し上げる奏汰






さっきも思ったんやけど……







「奏汰って、戦闘になると雰囲気変わるな」





自信があるというか





「そうか?」





首を傾げながらそう言った奏汰。
 




ほんと、さっきのおどおどしとったのは誰や、って言いたくなるほどや。






最も、僕の事を知ったらそんな態度でいられんと思うけど






「星蛍を壊したんは、さっきの鎖魔法やろ?」






多分、星蛍が奏汰の周りを囲ったときに、鎖を鞭(むち)のように使って、破壊したんやと思う。







「ああ。 その通りだ。
それより楓、いい加減フード取れよ
邪魔だろう?」






「…いや、これでいいんや」






僕はここに来てからずっとフードを被っとる。





なんせ、顔を見られたらやばいからな





僕の答えに、フーンと納得していない顔を向ける奏汰









「それより…











奏汰って、鎖部(くさりべ)一族の人やろ?」









丁度、戦闘が止まったので僕は、さっきの戦闘で思ったことを言ってみた。