紅蒼物語




「……っ!!」




今何が起きた!?  星蛍が消えた!!






数百はあっであろう星蛍が一気に消えて、僕は戦闘中だというのに動揺してしまった。






なんとか、声と表情に出すのを抑えたおかげで、奏汰に動揺したことを気付かれずに済んだ。









「あ? もう終わりか?
こないなら俺からいくぞ!」








そう言う奏汰の左手には、何時取り出したのか紫色の表紙をした本が開かれていてた。








「鎖魔法 “檻火鎖”!」






奏汰がそう唱えた途端、開かれていた本が光り、僕の周りの地面から真っ赤に染まった鎖が数本出てきた。








太さは僕の体ぐらいはありそうなくらい太くて、天井高く立ち並んでいる。








紅い鎖はある程度延びた後、凄いスピードで僕に絡み付こうと迫ってきた。








あんなんに捕まったら、身動きが取れんくなる!







とっさにそう思った僕は、

強化魔法 (魔法の威力や、身体能力を一時的に上げる補助魔法の一種) 

をかけ、後方に跳んだ。


 

 


離れても、尚も僕を捕らえようと鎖は、向かってくる。






奥にいる奏汰が、開いている右手で操っているようだ。


 





でも、かなり後方へ跳びのけたので、鎖に反撃する時間はたっぷりあった。






「水流・雷撃魔法 “水雷龍”!」








水と雷、それぞれでできた龍が紅い鎖に絡みつく!








水龍が鎖に触れた途端、ジュワッ と蒸発する音と、雷龍が鎖を壊す バリバリッ という音が響いた。







どうやら、あの紅い鎖は、炎を纏っているようだ。







龍と鎖。 それらは何度かぶつかり合うと、鎖は粉々に砕け散った。