紅蒼物語



使い魔ってことは、この猫は悪魔なんだろう。



悪魔にも姿は色々あって、獣型だったり人型だったりと様々だ。



それと、人型の悪魔は性別関係なく美しいらしい



「君って、あの人の使い魔なんかー
あ、じゃあ名前はなんて言うん?」



僕は何時もの調子で言った。



使い魔は、ぱっと見分かりにくいが嫌そうな顔をこっちに向けた。




そんな事よりも、他の人たちは早く試験を始めたいみたいで、数人が足踏みをしていた。




何も言わず、ジッと見ている僕が面倒になったのか



「……魔の名前はクロ、ネ
これでもういいネ? 魔は早く仕事を終わらせて休みたいネ」



それだけ言うと、クロは、扉を器用に尻尾で開け、さっさと中へ入っていった。