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僕達が連れてこられたのは、城の外れに沢山ある闘技場だった。
「うっわ! ここどこ?」
「…闘技場?」
試験者達が次々に、声を上げる
多分、この中でこの場所を知っているのは、僕と絲夜だけだと思う。
「あんた達がAグループだネ。
入り口にいないで、さっさと中に入っちゃってネ」
外でウロウロしていた僕等の前に、いきなり現れたのは、闇のように真っ黒な毛並みをした猫だった。
瞳が金色なことを除けば、只の黒い塊にも見えた。
いや……、その前に猫なんやろか?
普通の猫なら、人の言葉を喋れるはずがないし、この猫は大きくて二メートルはありそうだった。
「えっと、き、君は……?」
また、誰かが声を上げる。
「魔は、ミフネの使い魔ネ
このグループの指揮官を任されてるネ
あんた達なんかより、ずっと強いから嘗めないでほしいネ」
使い魔はチロリ、と自分の真っ黒な舌で、同じく真っ黒な爪を舐めた。
