まだ試験が始まる時間じゃないので、あたし達はそこらへんを、ブラブラと歩いていた。





人混みが凄すぎて、なかなか思うように歩けなかったけど、色々な人を見ることができた。







どこまで鍛えたらそうなるの?とそう思ってしまうほど、至る所に筋肉がついていて、ムキムキな男性五人組や、








髪の毛が長すぎて、地面にまでついていたため、人に踏まれてそのたびに悲鳴を上げている女の人もいた。







いろんな人に踏まれているのか、地面についた部分はとても無惨なことになっていた。






他にも、フードを深く被った2人組もいた。


 



顔をちゃんと出していないからか、他の人に怪しまれてジロジロと見られている。







だけど、2人は見られていることを気にしていないのか、下を向いておらず、堂々としているように見えた。







フードの隙間から覗く髪は、一人は金髪で、もう一人は明るい茶髪だった。