紅蒼物語



***


ふわっと、あたし達が降り立ったのは雑木林





西国の城の近くにある雑木林だ。






まだ朝なのに、うっそうと茂っている木のせいで、辺りが薄暗く不気味だった





「ほえっ! なんか不気味!」





腕を両手でさすりながらブルッと震えた菖蒲






でもその前に……





「なんっで、英がいるのよっ!!!」






やっと頭が働いて、ものを考えられるようになったけど…






仕事をしているんじゃなかったの?!

  








あたしの怒鳴り声に、バサバサッと枝に止まっていた鳥たちが飛び立った。