紅蒼物語





「は、英ぁ!?」





なんで!? どうして英がここに!?






それに、菖蒲もなんで欠伸とかしてるの!?





驚いてないの!?






唖然としていたら、英はあたしの手を引いた。






顔には、相変わらず笑顔を浮かべて






驚きで、反応できなかったあたしの体は、英にもたれ掛かるようにして、数歩歩く







魔法陣の真ん中には、いつの間に移動したのか、菖蒲がいた。








英はあたしの手を引いたまま






「移動魔法 この魔法陣と対になる場所へ!  転移!!」





と、唱えた。






瞬間、ただの円だった魔法陣が金色に光り、複雑な模様が浮かび上がった。







その模様を見て、あたしは真似するのは無理そうと、呑気に思っていた。








模様を全部見たかったけど、まばたきをした間に、あたしたちは別の場所に移動していた。