初恋と思い出の場所



翌日、私と和樹は駅で待ち合わせをしてから登校することになった。


和樹は、駅からは私に合わせて自転車を引いて歩いてくれている。


こうして二人で一緒に登校した私達が教室に入ると、まだ彩音と福田くんは来ていなかった。

なので、私達は和樹の席で雑談していた。


やがて彩音が登校してきて。



「うーわっ、バカップルだわ」



と何故だか私達がくっついたことを知っている彩音に、私は声も出なかった。



え…!?

何で彩音が知ってるの!?


私まだ彩音に報告してないよ!?



動揺している私に気付いてか、彩音が言葉を続けた。



「美冬驚き過ぎ。まぁあれよね、女の感ってやつ?」



そう言って意味深に笑う彩音が、心底怖いと思った。



「藤本ってすげーのな!」



なんて呑気に笑える和樹もすごいと思う。



「でも、もう今度から藤本ばかりに美冬はやらねーからな!俺のだし!」


「か、和樹!」



和樹の「俺の」発言に、私はかあぁっと顔を赤くした。


クラスの人達の視線を感じる。

私は恥ずかしさで俯いて、和樹と彩音が話を続けているのを聞いていた。