初恋と思い出の場所



そして不満そうに口を尖らせて。



「美冬、俺の名前、和樹」



と、言ってきた。



あ、そうか。

私が苗字で呼んでしまったから不満だったのね。


なんか…可愛いかも。



でもでも、いきなり名前呼びって、何だか恥ずかしいし慣れないなー。


呼ばれるのも慣れないのに!



「えっと、ごめん。か、和樹」



私がそう呼ぶと、秋山く…和樹が満足そうに笑った。



なんか…慣れない!

そして恥ずかしい!


だけど、和樹が嬉しそうだから良かった。



「この思い出の場所さ、デートの時とか、そういう時の待ち合わせ場所にしようぜ!」



またもや和樹が提案してきた。


でも、何だかそういうのって良いかも!



「そうだね!ここはそういう特別な場所にしよう!」



そう言って私が笑うと、「だからお前その笑顔可愛すぎ」と軽く小突かれてしまった。

こんなやり取りをしている私達は、周りからは恋人同士に見えているだろうかと、そんなことを思った。