初恋と思い出の場所



そして。



「よろしくな!美冬!」


「…っ!?」



いきなり下の名前で呼ばれたことに、私は驚く。

そして、何だか恥ずかしくなって俯いた。



「ははっ!美冬は可愛いなー!」



そう言って秋山くんが頭をポンポンと撫でてくる。



私の初恋は、これから慣れないことばかり待ち受けていると思う。

でも、それが秋山くんなら、私は大丈夫だと感じていた。



「それにしてもさ、美冬って告白する場所にすごいとこ選んだよな!」



秋山くんにそう言われて辺りを見渡してみると、ベンチの後ろに大きな大樹があった。



「あ、本当だ。私、話をしなきゃってことしか頭になくて、こんな大きな木があったの意識してなかった」



私は大樹を見上げてみた。