初恋と思い出の場所



すると、秋山くんが驚いたような顔をして言った。



「え…水谷も初恋?俺も初恋!」



え…?

秋山くんが初恋?



「秋山くん、イケメンだからモテモテで恋愛経験豊富なのかと思った」



私はくすくすと笑う。

涙はようやく止まった。



「初恋だって!言ったじゃん、俺、女子とメアド交換したの水谷が初めてだって。今まで色んな女子に聞かれたけど、断ってた。けど、水谷とはメアド交換したいと思った」



この秋山くんの笑顔、久しぶりに見た気がする。



「あれは私も嬉しかったよ。なんか、恋が実るってこんな気分なんだね。なんだか不思議な感じがして、まだドキドキしてる」



そう言って私が微笑むと、秋山くんが「あー」と言って自分の顔を片手で覆った。



「水谷…それ可愛すぎだから」


「…はい!?」



言われなれない言葉を言われた私は、一気に顔を赤くさせた。


何を言うの秋山くん!



けれど、言われた瞬間は恥ずかしかったものの、段々と嬉しいと感じている自分がいた。