初恋と思い出の場所



今日の一限目はホームルームだ。


本日のホームルーム内容は、委員会決めである。

皆何かしらの委員会に入らなければならないらしい。



私は…目立つのは向いてないし、本が好きだから図書委員に入ろうかなー。



私は図書委員に入ることに決めて、黒板に自分の名前を書きに行って席へ戻った。


図書委員枠は二名なので、後一人、私とペアになる人が誰になるのか、黒板を眺めて待つ。

すると図書委員欄に名前を書く人が一人。



あの後ろ姿…

秋山くんだ…!



秋山くんは自分の名前を書き終わると、自分の席へ戻る振り向き様に私の方を見た。

そして、『よろしく』と唇だけ動かして二カッと笑った。



ドクン…



え…何で私今…


何故か私は、しばらくあの秋山くんの笑顔が頭から離れなかった。