初恋と思い出の場所



私立星華高校に入学して、早くも一週間が経った。


このぐらいの時期になると、既にクラス内では仲良しグループが出来ている状態だ。



私はと言うと、元々の友達の彩音と、そして。



「水谷ー!おはよ!あ、藤本も!」


「おはよう、水谷さん、藤本さん」



元気よく私と彩音の元にやってきた秋山くんと、落ち着いた挨拶をして来た福田くんとよく連むようになっていた。



「ちょっと秋山!何その取って付けたような私への挨拶!」



彩音が秋山くんに文句を言っている。

まぁあの挨拶じゃそうなるわな。


その後私達がいつものように雑談をしていると、やがてチャイムが鳴って担任の山口先生が教室に入ってきた。