彩音と一緒に、クラスの女子達と自己紹介などをして親睦を深めてから家に帰ると、お母さんが何事かと思うような勢いで私に駆け寄ってきた。
「美冬!あんた入学式に居なかったじゃない!何してたの!」
お母さんが怒ってるような心配してるような口調で、そう言って来た。
そりゃそうだよね、娘が入学式サボってたらそりゃ驚くわ。
「えっとね、階段で転んじゃった人が居て、その人顔面強打して鼻血が酷くてね、側に居た私が保健室に付き添うことになっちゃって…」
私は、先生から付き添いを頼まれたことなど、事の成り行きを説明した。

