2人きりをいいことに俺は友里を優しく胸に抱きよせた

「ごめんな…怖かったな」

『…グスッ…ふぅ…ぅっう…』

声をあげて泣き出した友里の涙を唇で拭って、優しく口づけた

しばらく抱きしめていると友里は顔をあげて涙で濡れた大きな瞳で見つめてきた

『…もっと…』

「……ん?」

『もっと…もっとキスして…お願い…』

友里の薄い唇にキスをしていると、だんだん熱を帯びてくるのがわかる

唇を割って舌を入れて逃げ惑う友里の舌を絡める。時々漏れる甘い吐息や、不器用ながらも一生懸命それに答えてくれる友里がとても愛しかった

『…ンッ!…ふぁ…ぅン…』

呼吸をさせる為に唇を名残惜しく離す

「大丈夫、俺はここにいるから」

小さく頷いて俺に抱きついてくる友里を優しく受けとめた

『好き…雅也大好き…』

その時、胸がツン…と締め付けられて、想わず友里を抱きしめいた腕を強くしてしまった