『まーさーやっ♪やっぱりここにいたんだね!…ねぇー…?聞いてる〜?』

俺の頭の上で友里が笑っている

「あぁ…聞いてる」

それだけで何故か嬉しくて、俺は自然と笑みがこぼれていた

友里は何事もなかったかのように俺の隣に座って、俺と同じように星を眺める

『ねぇ〜…雅也♪海行きたくない?…ってゆうか、連れてって?お願い!』

「オッケー…行くぞ?」

車に乗り込み友里の好きな歌をかける

軽く口ずさむ友里を横目で眺めながら、俺の心の中にあったモヤモヤがすっきりと晴れてくのを感じていた

『…雅也?』

「ん〜…何?」

『んー…コンビニ寄ろう?花火がしたいなぁ♪線香花火!』

…今、ちょっと逃げたな…

何を言おうとしたのかは、わからないが、友里が俺に何かを伝えたいという気持ちは伝わってきた