俺からお前へ

病院から帰り、母と兄に検査結果を報告した。
母は、泣き崩れた。
兄は、「治療…頑張ろうな」と言っただけだった。

ガンって、自分はならないと思ってた。
他人事のように思ってた。

でも、ガンになった身となると命の危機までを考えてしまうようになった。
         
俺の命って、いつまで保つんだろう………。


ム゛~ム゛~


そう考えていると、優磨から電話がかかってきた。

「もしもし?どうした優磨?」

『明日 山谷に告るんだろ?』

「うん、まぁそのつもりだけど…」

『今から俺ん家来れるか?!』

「え?今から?まぁ、行けるは行けるけど」

『よっしゃ!なら今すぐ来いよ!!』

ピッ ピーピーピーピー


とりあえず優磨ん家行くか……。