俺からお前へ

泣き崩れる早織を見ていられなくて、
力強く抱き締めた。


部屋には啜り泣く声が響いていた。

早織の髪を撫でながら目に溢れる涙を
拭ってやると、早織は今にも辛そうな声で呟いた。


早織「私が…看病するから、絶対…生きて」

『生きて』

その言葉がやけに心に響いた。


俺 「ありがとな、絶対 100歳まで生きてやるよ」