一目惚れだった。



ホストクラブに来るような見た目の女ではなかったが、
声をかけずにはいられなかった。




「お姉さん!」



「え?」



結衣は驚いていた。



そりゃそうだろう。



「びっくりさせてごめんね。俺、ヒカルって言うんだ。お姉さん時間ある?」



「あと3時間暇です」



結衣は少し笑いながら言う。



何だかそれがすごく寂しそうに見えたんだ。