店の外に出て、もう夏の気配を感じられるムシムシした町を歩く。



「俺、ホストだからさ、信じてもらえないかもしれないけど、マジ惚れたわ……」



「またまた~、誰にでも言ってるんでしょ?」



「本気なんだ!俺絶対結衣ちゃんを幸せにするから!」



「……まだ出会ったばかりですよ?」



「だよな。やば、恥ずかし……」



照れてる俺を見て結衣はくすくすと笑った。



「じゃあラインだけでも教えて?」



「良いですよ!」



「やった!店に来てとか絶対言わないから!連絡するね」




「はい!」




俺はすっげえ嬉しかった。