「ここ、登れる!?」 次はフェンスだった ゆうきは先に登って簡単に降りた あたしも登れたけど降りるのは怖かった 下が真っ暗でなにも見えなかったからだ あたしが飛ぶのをためらってると、ゆうきは軽々あたしを抱っこして下ろしてくれた そのとき、ゆうきを首筋を触ったんだけど、すっごくあったかかった 「警察着てない!もう帰った方がいいな!!」 二人とも息が切れてはぁはぁいいながらそんな会話をしていた 「う、うん、じゃあね!」 また警察がくるかもしれないから、あたしたちはすぐその場をあとにした