奈弓side
香奈「すごい綺麗なの」
そうつぶやいた香奈の横顔
桜の花びらのように儚く美しく見えた
香奈「頭に花びらつけてるよ笑」
奈弓「え、うそ!どこどこ?」
香奈「あーも暴れないでちゃんと取るから」
そう言って香奈の手が私に近づいた
香奈「はい、取れた」
奈弓「....キレイ」
香奈「え?」
奈弓「え、あ、花びらのこと!そう、花びらのことだよ」
香奈「あ、花びらきれいたもんね!」
び、びっくりしたーー
自分でもまさか呟いちゃうだなんて
なんとか、ごまかせた、かな?
私はこの一ヶ月で香奈への気持ちが特別なものに変わってきているのに気がついていた。
恋心
それか、気づきから確信へと変わっていた。
香奈のことが好き
絶対に好きになっちゃいけない人だ。
だってあなたも私も女の子。
普通の恋なら伝えられるこの思いも絶対に伝えなれない。
だってあなたを傷つけることになるから。


あの時、気づかない方が楽だったのかもしれない。でも、気づけたから今の私があるんだ