「最後に何が待ってるの……」

 見ていた女生徒の一人が喉をゴクリと鳴らした。

「匠くんがいるのよ」

 お化け屋敷の受付をしている女生徒がしれっと応える。

 それに、他のクラスの女生徒が目を丸くした。

「どんなお化けになってるの?」

「ただ椅子に座ってるだけよ」

 怖い人にはすごく怖いみたい、匠くんが。

「ああ……そう」

 その言葉に妙な納得をした。