大画面いっぱいに大泣きする自分が、重なる。
トモハルの声と重なる。
今の自分と重なる。
《どうせならいっそのことこの想いごといや僕自身消えてなくなってしまえば良いのに》
あの時、トモハルが逸らした目。
あの時、トモハルが言った言葉。
苦痛に歪んだ表情。
憤りを露わにした父。
ー『真実も、一部分と、全体とでは、解釈が変わってくるのではないでしょうか。』
『慮れることが出来たその時に。』
苦しくて、自分はあの時、自分の事しか見れなかったけれど。
《そしてその光の残像だけ君に届いて欲しい》
私は、気付いていたじゃないか。
《それ位願っても赦されるかな》
この大舞台に立つために、トモハルが何をどれだけ諦めてきたのだろうかと。
犠牲にしてきたのだろうと。
ひとつを守る為に、何かをひとつ、諦めて。
そういう世界だということに。
だから。
だから、トモハルの言う言葉が全て、真実ではないんだと。
何かを守る為に、吐いた嘘があって。
歌っている事が、本当なのだとしたら。
突き放されたように感じて、私が殻に閉じこもったあの瞬間。
貴方は、どれだけ、傷付いていたのだろう。
あの時から今迄、私は、貴方の一部分だけしかー
傷のない表面しか、見ていなかった。
大人だからと、勝手に決め付けて。
《その光は君の目にもキレイに映るの?》
ポロポロと流れていく涙を睫毛で弾いて、半分歪んだ視界のままトモハルを見ると、トモハルと目が合ったーーーように感じた。


