いろはにほへと




「…ふ…」


ぎゅうぎゅうと押されているのに、そんな余裕はどこにもないのだけど。

別に酸欠でも何でもなく。

目がぼやけて。

やっぱり自分は相当ショックを受けているんだと認めざるを得なくなった。


古傷が開いた、なんてレベルではない。


『ハル、マネージャーとのキス写真が流出したらしいね?!』


ートモハルにとって、キス、なんて、誰にでも簡単に出来る、、ものだったのですね。


そう考えたら、やっぱり画面の中に、雑誌の一ページの中に、映るトモハルの方が本当で、一緒に私と時を過ごしたトモハルの方が偽物だったんだろう。


まるで、自分だけが本当のトモハルを知っている気がしていたなんて、自惚れも甚だしい。


恥ずかしい。

悲しい。

もっと大人だったらー自分が大人だったなら、結果は違ったんだろうか。

例えば、そう、トモハルと同い年だったならー。