いろはにほへと



そしたら。


「うわぁ…」


直ぐにスマホが震え出して、あたふた。

ちょうど駅について改札を通る手前。

通行の邪魔にならない所に傍に小さくなって打ってたから、ポケットに仕舞って歩き出そうとした所で、鳴り出した四角い物。

慌てて元の位置に戻り、指をスライドさせて通話に出た。


「は…はぃ…っ!」



相手は誰だか分かっている。

約1週間ぶりのー


《ひな、今どこ?》


桂馬の声。


「あっ、と…えっ、…と…え、え駅です!学校から帰る所で、これから電車に乗る所ですっ…」

一瞬、自分が何処にいて、何をしようとしてたのかも、頭の中から飛んでしまう位、びっくりしていた。