いろはにほへと


========================





昼休みの終わり頃。


教室は、ガールズトークで満ち満ちていて。

ここに男子がいないことだけが救いで。

そのことに毎日感謝しながら生活していた。

だけど、最近、女子の方も怖いということも、知った。


そして、初対面では、判断が余り出来ないという事も学んだ。


ー桂馬くんも最初は怖かったけど、後から仲良くなれました。


私は、教室の入り口の前で、軽く深呼吸してから、手を掛けた。


カララ


同時に鳴る、予鈴。

澤田の席を確認すると、戻っていた彼女とばっちり目が合って。

澤田は一瞬驚いた顔をしたけど、直ぐに親指を立ててこちらに向けると、笑顔になった。

私はそれを受けて、小さく頷いて、そして胸を張って、自分の席に向かう。


「誰?」

「あんな人いた?」

「シルエットはなんか見覚えが…」


教室内には戸惑いの声が。