久々の電車の中は、地獄のようだった。
マスクをして、前髪がきっちりがっつり生え揃った私の顔を、認識出来た方がすごいのだけれど、周囲の視線がいちいち気になって仕方がなく、その上ラッシュよりかは、やや少ない程度の人数に、ぎゅうぎゅうされる。
やっとの事でホームに降り立った頃には、虫の息になっていた。
「…………あ。」
学校までの道の途中、桂馬に渡されていたスマホで時間を確認しようと取り出すと、朝一でメールが着ていたことを発見。
機械音痴、新しい物苦手、アナログ人間私。
返信はほぼ出来ない、基本電話もメールも受信のみ。
だけど、真ん中のボタンをとりあえず押すと。
『頑張れ』
たった一言だけの、短いメッセージが、画面から飛び出してくるようだった。


