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翌々日。
俺は、DYLKの事務所で、この先どうするかっていう事を、メンバーも交えて、話し合っていた。
「今回の件で、ネット上で様々な憶測が飛び交っているし、世間も暫くは騒ぐだろうが、否定し続け、その後の接点が無ければ、その内収まるだろう。お前達は、安心して今迄通り活動して良い。だが、不必要な露出は控えるように。」
豊橋社長は、ひなのを諦めて、完全に否定する案で進めてく方針を固めた。
ルーチェのメンバーは誰も俺の事を責めず、かといって慰めることもせず、いつも通りの空気を纏っている。孝祐とだって、こないだ話したきりで、あとは深くつついてこない。
それが俺にとって、良くもあり、悪くもある。
だが、さすがにまこちゃんが、マネージャーから外れる件に関して社長が話すと、面々が息を呑んだのが分かった。
「で、新しいマネージャーだが…」
そこまで豊橋社長が言い掛けた、その時。


