いろはにほへと



残された俺は、手を組んで、じっとテーブルの上を見つめるまこっちゃんの後頭部を見下ろす形で。


「まこっちゃん…ごめん。俺のせいで…」


小さく謝罪の言葉を述べた。


「俺のことはいいよ。確かにちゃんと遥を監視してなかった俺のミスでもあった。」

まこっちゃんは、苦笑いを浮かべて、俺を見上げる。

が、直ぐにその表情が陰った。


「問題は、ひなのちゃん達の方だ。もう許してもらえないだろうな。こんな世界に、引き摺り込んじまったんだから。」


はぁ、と大きく溜め息を吐いて、顔を両手で覆う。


「こないだも言ったけど。今回の件、収束させる為には、社長の案にのるか、、もしくは、完全に断ち切るしかない。シラを切り通せば、その内収まるだろう。それにはひなのちゃんにも否定してもらわなくちゃならないし、二度と会わないよう固く約束してもらう必要がある。」


黙り込む俺を、再び見上げたまこちゃんは。


「全部、なかったことにするんだ。」



真剣な目で、俺に問う。





「できるか?遥。」