「つべこべ言わないで、召し上がってください。」
じろっと睨んで言えば、トモハルがうっと口に手を当てた。
「あとっ、その…俺が言うのもなんだけど、、それ、、ちょっと止めたほうがよくないかな??その、、、眼鏡。」
前髪がなくなり、必然的にトモハルと目を合わせなければいけなくなった私は、打開策として、姫子さんの老眼鏡を使用することにした。
勿論全然見えなくてクラクラするし、目が虫眼鏡を覗いた時みたいに大きく見えるだろうけど、トモハルを見なくて済む。
「…いなご、、もっと足しましょうか?」
「眼鏡、ナイスです!」
朝ごはんが終わってからは、洗濯に取り掛かった。
小雨に変わって、晴れ間が広がってきたので、外に干すことにする。
トモハルは黙々と草むしりに取り組み、私はその脇にある物干し竿に洗濯物を干していった。
何故か、男物の服が混じっていることに気付いたが、眼鏡で見えないことにした。
久々に静かな時間、だった。
《さ、じゃぁ、ランキングいきたいと思います!今週の第一位は!》
ラジオからの音だけが、流れて。


