いろはにほへと










「あ、良かったぜ、遥。戻ってこないから捜しに行こうと思ってた所だったんだよ。ってぇ、なに??遥、濡れてない?」



スタジオに戻ると、ほとんどがスタンバイに入っていて、時間を確認すると本番まであと僅かだったのに気付く。


「悪い。外でたら降られた。」


俺を見つけたスタッフが慌てて駆け寄ってきて、タオルを持って来る。


「すみません。」


メイクの人やスタイリストに謝罪した所で、ちょうど入ってきたまこちゃんと目が合った。


「遥!びしょ濡れじゃん。どこ行ってたんだよ。全く。」


まこちゃんもやはり慌てて駆け寄ってきて、盛大な溜め息を吐いた。


「ーまこちゃん……」



「本当、しっかりしてくれないと困るよ。もう本番なんだし…」



「なんで、ひなのが映ってるの?アップで。」


訊ねると、まこちゃんが、一瞬、止まった。