いろはにほへと





「あ、ありがとうございます…うっ…」

「とにかく、溜まっているもの吐き出さないと、食べれるもんも食べれないでしょ。何でもいいから、話してみて!私は食べるけど!」


また声を詰まらせる私にそう言い聞かせると、澤田はガサガサと海老カツバーガーを広げ、頬張る。




ー何から話したら良いんだろう。


そんな彼女を前に、私の頭は上手く働いてくれない。



ーええと…



「おと…男の人を、もっと知りたいんです…」


「ぶっ??ゴホッゲホッ」


「あああああ、あの、澤田さん大丈夫ですか?」


澤田がむせて、海老カツバーガーのカツ部分が、口からこぼれてしまった。

慌てて私は、彼女の烏龍茶を差し出す。




「だ、ーだいじょうぶ…」



落ち着きを取り戻した澤田は口を紙ナプキンで拭い、頷いてみせる。



「余りに、こう…ストレート過ぎて…まさか中条さんの口からそんなことがでてくるとは思わず…予想外だったもんだから…」



心なしか、澤田の目が泳いでいる気がする。