いろはにほへと



ただ、思うのは。





ーこれで最後なのでしょうか…



ズビ、と鼻を啜って、袖で滲んだ目尻を拭いた。


繰り返し繰り返し、自分に問う。



一週間前、心に決めた時。

一週間後は、もっとすっきり、晴れやかな状態になっている自分を想像していた。



ーこんなはずじゃなかったのに。



実際の自分はどうだ。


予想とは反して、トモハルとはほとんど会えなかった。


撮影は、本当に辛かった。




それでも頑張れたのは、この曲が、トモハルのものだったから。


トモハルが考えた大切なものだと思ったから。


目の前には、居なくても。


そこにいるかのように、考え続けていたから。



トモハルの創り上げる物に、少しでも、携わりたかったから。