いろはにほへと


「…はい…」



小さくコクリと頷くと、トモハルは嬉しそうに笑う。



「そっかー!ひなのは原始人だからなぁ、絶対聴いてないって思ってたんだけど、そっかー!!!嬉しいなぁー!!」




原始人…。



その呼ばれ方は気に入らないけれど、トモハルの喜ぶ顔を見るとなんだかどうでもよくなってしまう。




「irohaはいろはにほへとからとったんだよ。色は匂えど散りぬるをは、花は咲いても散ってしまうっていう意味があるでしょ?ひなのとの思い出にぴったりでしょ!?」




「へ…」




どうしよう。


よくわかんないけど、そうだったんだ。



確かにいろはにほへとの話はした気がするけど。



ちょっと前の、しっとりとした空気が何故か払拭されていることに、私の頭は混乱する。




「えっと、、、それで・・・今回私に会いに来たのは…」




きちんとしたさよならをする為なんですよね、と、話を元の路線に戻そうとすると。