タケ君と付き合う前…。幸せになりたいって思ってたはずなのに、人の心って時と共に変わっていくんだと知った。何が一つ得ると何が一つ失う。数日後。タケ君からの一通のメール。「この数日間、早紀と離れてみて改めてわかった。俺には早紀が必要だ。早紀がいないと幸せになれない」早紀はその言葉がすごく心に響いた。「ありがとう。タケ君の気持ち理解してあげれなくてごめんね。もう一度一緒に思い出作りして下さい」上手く言葉にできなかったけど、タケ君はそのメールの、すぐ後に家にきてくれた。結婚はまだ自分に自信がないから自信がつくまで待ってほしいとタケ君に伝えた。タケ君は早紀に自信がつくまで待ってると答えた。真面目な話しの後、二人は笑いあってキスをした。久しぶりのキスの味は、早紀の涙で少し、しょっぱかった。そんな愛を深めて数カ月。タケ君はミキからメールがきたことを、早紀に話した。内容はタケ君と二人っきりで会って、話しがしたいとゆう。早紀は仁くんのことだと思い「行ってあげて」タケ君はミキと待ち合わせた近くの駅まで車を走らせた。ミキが真剣な眼差しでタケ君に話しをする。「タケ君と早紀が付き合う前から好きだったの」タケ君は早紀を連れてこなくて良かったと思った。友情が壊れてしまわないように。タケ君は素直に「今、俺にとって必要なのはミキじゃなくて早紀なんだ」ミキは大泣きした。「早紀なんていい女じゃないよ。元風俗嬢だよ?」ついつい気持ちが高ぶり言ってしまった。タケ君は眉間にシワを寄せて早紀はミキのこと親友だって大切にしているのにミキがそんなこと言ったのを聞いたら、早紀の心はボロボロになる。多少きつかったかもしれないが、「早紀と付き合ってなくても、そんなひどいこというミキとは付き合ってない」タケはそう言うと帰ってしまった。後からミキは正直にその話しを早紀にして謝った。早紀はそんな人だと思わなかったと言いたかったけど「ミキの気持ちに気付かなくてごめんね」と優しく返した。友情って恋心には勝てないのかな。過去のことって一生消えないんだと、つくづく思った早紀であった。きっと神様は友情も恋もお金もある幸せを認めてはくれないんだと、少しばかり神様を憎んだ。それから半年くらいミキには会っていない。会いたくないわけじゃない。ただミキも会いづらいだろうと思い少し時間を置くことにした。時間が解決してくれる。都合のいい方に考えた。



