昼休みが終わり、リュウ達と別れ教室へ戻ると、オレは若桜かなをリュウ達にとられないようにどうれすば良いか考えようと思い、かなという子の方を向くと、
ちょうどこちらを見ていた。
チャンスだと思ったオレは声をかけようとした…
と思ったらシゲ達に囲まれていた。
クソ…!!ジャマだな…!!

「おい！若桜さんが困ってんだろっ！」

ハァ…何ビビってるんだか…

「さ、斉藤、どうしたんだ？」
「コウタ、ふざけてんのか？
　どうしたじゃねーだろ！」
「え…だって気になるじゃん？」
「困ってんじゃねーかよ！」
「あっあのっ！」
「？」

や、やべぇ…
若桜にはずいところ見られた…

「どうした？」

なんでシゲ！お前が声かけんだよ！

「え…あ、いや…」
「？」
「ご、ごめんなさいっ！！」

え…って

「あ！おいっ！」
「あーあ…行っちゃった…」
「お前のせいだろ！」
「お、おれか？」

ハァ…
シゲのせいで行っちゃったじゃねーかよ…
声かけて仲良く話せたらなって思ってたのによぉ…
大丈夫かな…オレ…