君と指切り〜桜


紗和が慌てて咲良の手を引き店を出て行った。


全く情況が飲み込めないまま、ノリの前に座り
話しかけた。


「ノリ元気だった?」

「うん、今日はありがとう、急でごめんね」

「いや、良いんだ」



「帰る前に智輝に会いたくて…私自身まだ智輝が好きだし…あっ!!変な意味じゃないから」

「…うん」

「…ただあの時の事を謝りたかったし」

ナツの写真の事だろう。


「そんな事…もう大丈夫だから僕が忘れなきゃいけない事だったし…ノリには悪かったと思っている」


「本音を言ったら…このままじゃ智輝は前に進めない」


胸に突き刺さるノリの言葉だった。