君と指切り〜桜


「ナツ、送って行くよ」


「大樹、大丈夫だよ今日は1人で帰るから」


「じゃ、なんかあったら早めに電話しろよ!?」

もう、そんな言葉が聞こえなかった。


「…大樹」


何かがおかしい


「どうした?」



「私の靴…」


自分の靴の置き場がわからなくなった。
辺りを見渡しても同じような靴ばかりで、少しパニックになった。
私の様子に気づいた大樹は私の右手をとり


「ナツ!!ここだよ」

靴の場所を教えてくれた。

「大樹…私」


大樹も靴を履き替えていた。


「大樹…」


私は愕然とし
動く事ができなかった。




「ナツ帰るよ」


優しい声で私に話しかけ
手を差しのべてくれた。


今日が最後の学校になるかもしれない。


そう思った。