博士と渚くん

「どうしたらそんなに頭良くなれるんですか!?」

「遊ぶ時間を全部勉強に使えばいいんだよ。オススメはしないけど」

「それは確かにつらいですねぇ」

「…冷たっ!?」

いきなり頬に冷たい感覚。
その何かから遠ざかるように身をよじりつつ振り返ると、渚くんがいた。
彼はひたすら、私の頬にアイス缶コーヒーを押しつけてくる。

「博士、お疲れ様ー」

「ちょ、冷たいってば!」

抵抗していると、やっとコーヒーが離れた。
そのコーヒーはスミレちゃんに投げられる。

スミレちゃんは見事キャッチ。