「渚くん今日もべっぴんだねぇ! お肉買うかい?まけとくよ!」

「なら買おうかなー」

「お、今日はまた可愛い子連れてるねぇ。よし、飴ちゃんやろう!」

「あ、ありがとうございます」

夕食のために商店街に行く。
商店街のアイドルとでも言うべきか、渚くんは通る店の全てに声をかけられていた。

この商店街こんなに活気あるんだなぁ。



「あ、そうそう。八百屋行かないと」

「ピーマン嫌!」

「好き嫌いしてちゃ大きくなれませんよー?」

小さくした奴が何を言うか。

私の意向なんて無視して、渚くんは八百屋さんへ向かった。

肩車されてる私に逃げ場なんてない。