「博士、超ドキドキしてるー」 「思ってても言わないもんよ」 「まぁ俺もドキドキしてんだけどねー」 「そうなの?」 「そりゃするよ。こんな状態だし」 なら退けばいいのに、と思ったけど言わなかった。 ちらっと私を見た渚くんが楽しそうだったから、もう何を言っても意味はないと感じた。